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【3行でわかる】
- キオクシアHD(285A)が11月2日に急落。終値は前週末比2125円安の1万1345円
- 7〜9月期は市場予想並み〜やや上振れ。なのに10〜12月期の利益見通しが「ほぼ横ばい」で失望売り
- 余剰資金の100%を株主還元に回す方針や中間配当も出したが、株価の支えにはならず
何があったのか
NAND型フラッシュメモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)は、10月30日の取引終了後に2027年3月期上期(4〜9月)の決算を発表しました。週明け2日の東京市場では売りが殺到し、終値は前週末比2125円安の1万1345円(ウエルスアドバイザー 11/2)。日本経済新聞によると、一時は17%安の1万1135円まで売られ、6カ月半ぶりの安値を付けています(日本経済新聞 11/2)。
決算の中身はむしろ絶好調
- 上期の売上収益は4兆2472億円(前年同期比5.4倍)
- Non-GAAP営業利益は3兆3145億円(同25.0倍)
- 生成AI向けを中心にデータセンター需要が強く、メモリーの平均販売単価が大きく上がった
- 7〜9月期単体のNon-GAAP営業利益は約1兆9900億円で、市場予想並み〜やや上回る水準
(数字はウエルスアドバイザー、Investing.com 10/31より)
問題は「次の3カ月」
売られた理由は10〜12月期の見通しです。売上収益2兆5000億円(前四半期比0.8%増)、Non-GAAP営業利益2兆円(同0.6%増)と、ほぼ横ばいの計画でした。市場の予想は2兆3000億円前後とされ、これを下回った形です(ザイ・オンライン(フィスコ) 11/2)。
会社側は、出荷量が前四半期並みにとどまり、平均販売価格の上昇も1%台前半にとどまる見込みだと説明しています。7〜9月期に前倒しで出荷した分があったことや、納期の長い製品の出荷がずれ込むことが理由です(Investing.com)。国内大手証券は、スマホ向け出荷が増えて製品構成が悪くなったことや、データセンター向けの一部案件が来年1〜3月期にずれ込むことも響いたと分析しています(ウエルスアドバイザー)。
株主還元では、余剰資金の100%を還元に充てる方針と、上場後初の中間配当を打ち出しました。ただ自社株買いの発表はなく、日経は、巨額の利益にかかる税負担が重く、大規模な還元は先送りになるとの懸念が広がったと伝えています(日本経済新聞 11/3)。
おーぷん2chの反応
でもそこまで下がったら下がったでまた新たな信用買いが増えたりして
信用買いはいくらあろうが上がる時は上がるで
下がってる時だけ古残信用買いの残機が大事なだけやろ
他にもっと早く上がりそうな株があればそっちでいいのでは……
やや長期で見ても爆益になるかどうかはわかんないし
引用元:おんJ株式投資部 その589/おーぷん2ちゃんねる(書き込みは投稿者個人の感想です)
管理人コメント
上期の利益が前年同期の25倍、四半期の営業利益率(Non-GAAP)が80%台という化け物みたいな決算なのに、株価は2000円超の下げ。決算発表でよくある「数字は良いのに売られる」パターンの典型です。株価が先に期待を織り込んでいたぶん、「次の四半期も伸びる」という絵が見えないと一気に売られる、ということなんでしょう。
見通しには「1〜3月期にずれ込む案件がある」とも書かれているので、伸びが止まったのか、ずれただけなのかは次の決算で答え合わせになりそうです。同じ半導体でも米国ではSOX指数が下げていて、業界全体の地合いも重いのが気になるところです。
まとめ
- キオクシアは10〜12月期の利益見通しがほぼ横ばいで、市場予想(2兆3000億円前後)に届かず急落
- 上期は売上5.4倍・利益25倍の絶好調。それでも「伸びの鈍化」が嫌気された
- 還元方針と中間配当は出たが自社株買いはなし。次の焦点は1〜3月期の回復
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。
